こんにちは！練馬区桜台のNS整骨院 河野です。
今回は、フォームローラーを腰に当てると危険な理由についてお話ししたいと思います。
フォームローラーを腰に当てるのはダメなのか？
決してダメという訳ではありませんが注意した方がいいです！！
まず、背骨を横から見てみるとこのように曲がっていることが分かると思います。
背骨と一括りにしてしまいますが、頸椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎と細かく分けることができます。（覚える必要はナシ！）
そして、頸椎は前弯（前側に向かってカーブしている）胸椎は後弯（後ろ側に向かってカーブしている）腰椎は前弯とS字状になっているのも特徴です。
これは生理的弯曲と呼ばれ、私たちが基本的に持っているカーブです。
この曲がっている腰の部分にフォームローラーを当てると、よりカーブがきつくなることがイメージできると思います。
筋肉は押されることで気持ちいいかもしれませんが、カーブがきつくなることで腰椎の関節に強いストレスがかかってきます。
特に腰に何かしらの疾患を持っている方はより注意が必要で、痛みが増加してしまったり痺れが強くなってしまう可能性があります。
また、胸椎には肋骨（あばら骨）がついています。
前側の胸骨と合わさって胸郭というケージを形成し、外部からの衝撃を吸収したり守ったりする役割をもっています。
しかし、腰椎にはそれが無いため、外力が直接届いてしまいます。
もし、腰が伸びる感じがして気持ちいい～と思ってこんな姿勢をとったりしていませんか？
この姿勢でスマホみたりストレッチのように伸びをしているのであれば今すぐやめましょう。
やり続けてしまっては間違いなく調子が悪くなりますよ。
どんな人がNG？
腰椎分離症や腰椎すべり症・脊柱管狭窄症など、腰椎に何かしらの問題を抱えている人は特に注意が必要です。
これらは、後屈（体を反らすような姿勢）で痛みが強く出ることがあり、後ろ側から圧が加わることでその姿勢をさらに強めてしまう可能性があります。
このような診断を受けていない方でも、体を反らすと腰の痛みが強くなる方は注意しておきましょう。
腰椎で動かすことがクセになっているかもしれませんので、その部分に圧迫を加え過ぎるのは危ないです。
あとは、単純に腰に当てることで嫌な感じがするのであればやめておきましょう。
体は正直ですので、違和感や嫌な感じがあれば防御反応を起こすはずです。
体がこわばったり、別の場所に力が入りすぎてしまうのであればNGです。
でも気持ちいいからゴロゴロしたい！
確かに腰をコロコロすると気持ちいいのは間違いないです。
なので、個人的には軽く転がしたりちょっとの時間やるのは問題ないと考えています。
実際に私もたまにやりますｗ
1分や2分ぐらいやったところで体に異常はきたしませんし、人間の体がそんなに脆く作られてはいません。
もちろん長時間やるのは絶対やってはダメですよ！
腰に当てると危険だからやめましょう！なんて言う方もいますが、上に書いたように「なんで当てると危険なのか」を理解しておくことが大切になってきます。
自分の状態とフォームローリングマッサージの特性を理解した上でやる分には問題ないです。
斜めから当てるやり方もありますのでご参考までに⇩
お尻や背中に当てて腰痛を改善しよう
腰ではなく、お尻や背中にフォームローラーを当てることで腰痛の改善に効果があります。
お尻は片側にフォームローラーを当てて転がしていきます。
足をクロスすると負荷が大きくなるので自分の体の状態によって変えてみましょう。
背中も同時にやりましょう。
左右に捻ったり手を挙げてやってもいいですね。
腰が原因とは限らない
腰が痛いからと言って、腰に原因がある方は少ないです。
背中周りの筋肉の問題だったり、股関節の動きの問題だったり、日常生活のクセや日頃の姿勢も原因の一つに考えられます。
腰椎分離症やすべり症は、問題は腰椎にあるかもしれません。
しかし、腰椎分離症やすべり症になってしまった原因を追究して改善していかなければ意味がありません。
フォームローラーでこれらの原因を改善していくことが大切です。
まとめ
フォームローラーを腰に当て続けるのは危険です。
また、何も考えずに気持ちいからという理由だけでやってしまうのはもっと危険です。
自分の状態とうまく付き合いながらフォームローラーを転がせば、より効率よく腰痛の解消もできますしメンテナンスもできます。
くれぐれも腰に当て続けてしまうのだけは注意してください！改善するなら背中とお尻を重点的にやりましょう！
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