腰痛

圧迫骨折の痛みはいつまで続く?私が施術した患者さんのことを交えて伝えます。

こんにちは。練馬区桜台のNS整骨院 河野です。

今回は、圧迫骨折の痛みはいつまで続く?私が施術した患者さんのことを交えて伝えます。ということでお話ししたいと思います。

この痛みはいつまで続くのか?

まず言えること、ちゃんと治療とリハビリを行えば痛みはなくなるということです。「痛み」には個人差が大きく関わりますので、はっきり○○で治ります!と私は言いません。私の経験上は、痛みが落ち着くまで半年はかかると思った方がいいでしょう。(治療とリハビリと理想的な日常生活指導をおこなった上での考えです)

また、骨折自体の痛みの場合もありますが、骨折自体は治っているのに痛みが続くという場合もあります。圧迫骨折自体の痛みなのか、圧迫骨折して周辺の動きが悪くなったから痛みが出ているのか自分の痛みを理解する必要があります。

もう一年以上経っているのに痛いのであれば、多くの場合別の問題があるのでフォームローラーやボールなどで動かしていくべきでしょう。

 

 

高齢の方こそ動くべき

圧迫骨折はとにかく痛いです!(なったことないので正確ではないですが…)なので、痛みが落ち着くまで動かさない方がいいだろうと思っている方が多いのも事実です。

動かなくなってしまうと、筋肉が減少したり関節の動きが悪くなって、悪循環に陥りやすくなります。特に高齢の方は痛くなくなったらといって、痛み止めや湿布に頼りがちになります。これでは治るものも治りません。私が施術した患者さんたちは、そのような指導はしません。できるだけ普通に日常生活を送ってもらうように心がけています。

特に当院では、呼吸の改善から圧迫骨折のリハビリを始めていきます。ほとんどの患者さんは呼吸が乱れ痛みや不具合を引き起こしています。理想的な呼吸は背骨を安定化させるので、骨折部に余計なストレスをかかりにくくします。これが痛みを無くす第一歩です。

 

第3腰椎を圧迫骨折したAさんの場合

この方は、自身で痛みが気にならなくなるまで1年と少しかかりました。日常生活が問題なくできるまでは半年ほど、最後の数か月は、たまに薄っすら痛みを感じることがある程度でした。

自宅で転倒し尻餅をついて負傷。動けなくなり、病院へ行って圧迫骨折が判明しました。

1週間ほど入院をし、コルセット作成後退院。退院後3週ほどは痛みが強く、往診に行っていました。1ヵ月を経過したくらいから杖をつきながら来院できるように。

この方は比較的運動頻度が多く、ウォーキングが習慣化されていました。最初の痛みが落ち着いたころから日常生活は通常通りに戻り、ちょっと痛くなってくると休むというような感じでした。

その後は週一回程度から月一回程度のメンテナンスを行い、卒業しました。運動習慣がある方は、日常生活がリハビリに直結しますので比較的早く日常生活でも痛みがなくなります。

 

第12胸椎を圧迫骨折したBさんの場合

この方も痛みが落ち着くまで1年くらいかかりました。Bさんは、重度の変形性股関節症を持っていたため痛みが出ている期間が長かったように感じます。

自宅で転倒し痛みがありながら生活していたものの、1週間経っても痛みが強いため病院に行ったところ骨折が判明。

同じように入院し、コルセット作成後退院しました。病院から動かないようにと言われたため、外に出ない生活をしていたところ、骨折部の痛みも変化がなく股関節の痛みも強くなって来院。

圧迫骨折の痛みが少し落ち着いたころ、以前から考えていた股関節の置換手術をしました。

手術後の経過は良好で、どちらの痛みも改善され以前より体が動きやすくなっています。背骨と股関節はかなり密接に関係しているので、痛みの改善には二つの関係性からも考えていかなければいけません。

 

第3.4腰椎を圧迫骨折したCさんの場合

この方の場合は少し特殊で、手術を行いました。なので動きにくさはあったものの、痛みはほとんどないような状況でした。

自宅で転倒して、立てなくなり病院で骨折が判明。そのまま入院となり、高齢だったこともあり手術を勧められました。もちろんリスクはありましたが、寝たきりで歩けなくなることを考えた結果、することに。

手術後は良好で、病院でのリハビリした後退院しました。圧迫骨折の部分は全く痛みが無いそうです。現在はメンテナンスで通院していますが、圧迫骨折部の痛みは出ていません。

 

まとめ

痛みには個人差が強く影響します。なので、○○で治るという不明確なことは言えません。しかし、確実な治療とリハビリを行うことで痛みは無くなります。

骨折してからかなり時間が経過しているのに治らないのには必ず原因があります。そこを改善しなければどんな痛みも治ることはないでしょう。

当院では、圧迫骨折の初期段階から施術を行うことが出来ます。超音波により骨折部の癒合を早めることで、日常生活へ早期復帰を促せます。

また、骨折部は治っているのに痛みがとれないという方には、手技療法やラジオ波・電気療法などを使用し、痛みの改善につなげます。同時にリハビリや日常生活に介入することで、普段気づかなかったクセを修正し動きを取り戻します。

「圧迫骨折の痛みがなかなか治らない」「この痛みはどうすればよくなるの?」といった方はお気軽にお問い合わせください。

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