こんにちは。練馬区桜台のNS整骨院 河野です。今回は、子どもが踵を痛がる原因についてお話ししたいと思います
目次
子どもの踵の痛みの原因は?
子どもが踵を痛がる原因として考えられるのは、
・セーバー病
・アキレス腱炎
・踵骨骨髄炎
などがあります。成長段階にある子どものカラダは大人に比べて弱い部分があり、さまざまな原因で炎症を起こしてしまうことがあります。踵付近は人体で最も強いアキレス腱があり、スポーツをやっている子どもにとっては痛めやすい部分でもあります。
少しの痛みと炎症であれば数日休んだり一日寝るだけで症状がなくなることがほとんどです。しかし、実はこれが痛みを長期化させてしまう原因の一つと考えています。
運動直後は痛いけど、翌日痛みが気にならなくなり気にせずスポーツをしてしまう➡気が付いたら朝になっても痛みが残ったり学校生活でも痛みを感じるようになる➡日常生活にも支障が出るほど痛くなる
このようになってしまうとスポーツ復帰まで時間がかかりますので、早めの対処で踵の痛みを無くしてくことが大切です。
セーバー病の可能性
セーバー病は踵骨骨端症とも呼ばれ10歳前後の男の子に多く見られます。踵を押すと痛い・歩くと痛い・踵周辺の腫れなどが見られ、ズキズキ痛むというよりジーンと慢性的な痛みのような感覚です。踵を着くと痛みがあるのでつま先で歩くことがあります。
痛みが強い場合は踵にストレスがかからないように歩行は松葉杖を使う場合もあります。スポーツなどは痛みが治まるまで控えましょう。踵を保護するためのヒールカップで踵の衝撃を抑えたりインソールを靴に入れて足のアライメントの修正を行います。(踵のポジションが悪くなっている可能性があるので)
スポーツを控えれば痛みは落ち着きますが再発してしまうことも多いものです。日常からふくらはぎやもも裏のケアはしっかりしておきましょう。
アキレス腱炎の可能性
これは比較的子どもから大人までなる症状で、スポーツを行っている方に多いです。アキレス腱自体が痛くなる場合もありますがアキレス腱が骨とくっついている部分が痛くなることもあります。触ると痛かったり歩きはじめなどで痛みを感じることが多いようです。靴などが擦れて痛みが出ている場合もあります。
スポーツは痛みが治まるまで控えて体のメンテナンスに努めるべきです。ふくらはぎやももの裏のリリースを行いましょう。数週間で痛みが落ち着くこともあれば痛みが長く続くこともあります。
アキレス腱炎の可能性の方はコチラ⇩
踵骨骨髄炎の可能性
非常に稀な場合ですが骨髄炎の可能性もあることを覚えておきましょう。骨の中に細菌が感染して炎症が起こってしまうと骨髄炎になります。通常は大腿骨やすねの骨などの長い骨に多い病気ですが、踵骨になることもあります。
いつもと歩き方がおかしかったり足を引きずって歩くような感じが見られるのであれば、何かしら問題が起きているサインです。中には練習しないとレギュラーを外されてしまったり試合に出れないからと無理をする子も多いです。しかし、痛みが出ているのに無理をすると今後の選手生命を短くしてしまう可能性もあります。
早めに対処すればスポーツ復帰も早いので、激痛になる前に専門家に相談しましょう。
痛みを取り除くために
症状を抑えるために踵に対するストレスを軽減させることが大切です。インソールを入れて踵周辺を保護したり、足底やふくらはぎを集中的にケアしていきましょう。
インソールで負荷を少なく
インソールを入れることで踵に対するストレスを軽減させましょう。足の裏全体のものから踵周囲だけのもの、靴下タイプのものまであります。競技にもよりますが、日常用の靴用とスポーツで履く靴用で揃えておくべきだと思います。
いつもの靴に入れてみて痛みが軽減するようであれば入れてみましょう。裸足で歩いても痛い!というのであればこのようなタイプで負荷を軽減させましょう。
足のセルフケアは必須
自分では足の裏とふくらはぎのケアは必ずしましょう。それぞれスポーツ中や運動後に痛くなることがほとんどですので、運動を控えて安静にすることは大切ですが、足裏やふくらはぎ・スネの筋肉などを自分でメンテナンスすることも大切です。
個人的にこのような痛みが出てしまう子どもたちは、アップやメンテナンスをないがしろにしてしまう子が多い印象です。小さい時から習慣化して痛みの出にくい体づくりをすることが重要です。
ゴルフボールや青竹ふみで足底のリリース
フォームローラーでふくらはぎをフォームローリングマッサージ
この二つは自分で必ずリリースをやりましょう。最初は痛いかもしれませんが、動きが悪くて痛みが出ていることもあります。これも習慣化して継続していきましょう。
まとめ
子どもの踵が痛くなる原因はセーバー病やアキレス腱炎ですが、カラダのケア不足こそ踵が痛む真の原因のように感じます。何もしなければカラダは変わらず痛みの長期化につながってしまうかもしれません。
まずは、自分でできる対処をして症状が変わらないようであれば早めに専門機関に相談することをオススメします。特にセーバー病を発症した子どもの8割が偏平足という報告もあります。偏平足になってしまっていると踵の痛み以外にも足の問題につながる可能性があるので注意が必要です。
当院では早期のスポーツ復帰を目的として施術を行っていきます。手技をメインにIASTMや立体動態波で痛みの軽減をして、インソールの選び方やリハビリ法も同時に指導いたします。
「踵が痛くて思いっきり走れない」「踵の痛みがしばらく続いているんだけど」「何をしても踵の痛みが全然取れない!」と踵の痛みについてお悩みの方は一度ご相談ください!
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