こんにちは。練馬区桜台のNS整骨院 河野です。
今回は「生まれつきの外反母趾ってあるの?~小さな子どもの足について~」ということでお話ししたいと思います。
目次
生まれつきの外反母趾ってあるの?
自分が外反母趾で辛い経験をしてきた方は、子どもも外反母趾になってしまうか気になりますよね。ただ、生まれつきの外反母趾というのは聞いたことがありません。私が見た中では、小さくても小学校高学年くらいが一番低い年齢でした。その子たちは自覚症状は全くなく、お母さんが「足の指が曲がってるような気がして…」ということで来院することがほとんどでした。
もし、小学校低学年や未就学児なのに変形が気になるようでしたら、別の問題も考えられますので、足の専門機関を受診しましょう。
そもそも外反母趾とは
外反母趾は、足の親指が小指側に曲がってしまうことで、親指の付け根の部分が痛くなります。多くは、ハイヒールや先の細くなっている靴など足に合わない靴を履くことでなってしまい、ほとんどが女性で起こりますが、極稀に男性もいます。(男性患者さんは過去に数名だけでした。)
細い靴を履くのが女性に多いのと、筋肉や靭帯の柔軟性が女性の方が高いことも原因の一つです。また、気がついていないだけで外反母趾の人は結構多いです。変形が強いけど、痛みもなかったので放置していたという方も何人もいました。
自分の足は、誰かに似ている
顔の形が家族で似ているように、足の形も家族で似ています。足の形が○○そっくりだね!なんて言われたことありますか?特に外反母趾の方がお母さんやおばあちゃんにいるようだと、自分も外反母趾になる可能性は高くなりますよ!
それなのに、ヒールを履く機会が多かったりすると…外反母趾で痛くなる可能性はぐーーーーんと上がってしまいますね…(笑)
外反母趾が遺伝するというデータはまだありませんが、親子であれば体のパーツが似ることは普通です。気を付けていることに越したことは無いでしょう。
生まれたての赤ちゃんは偏平足
赤ちゃんの手形と足形を残しました?その足形が扁平足なのに気づきましたか??飾ってある足形をちょっと見てみてください!(飾ってなかったら、出して見てください笑)
そうです!赤ちゃんはみんな偏平足なのです!!
それが成長と共に土踏まずが形成され、だんだんと大人のような足になってきます。最初はよちよち歩きだったのが、だんだんと歩けるようになり、走れるようになるのは、足のアーチがしっかり作られてきている証拠でもあります!
アーチがしっかり作られないと…
ですが、中には偏平足の小中学生もいます。その子たちは、外反母趾の傾向になってしまっていたり、有痛性外脛骨(内くるぶしの下側の骨が出っ張って痛むこと)と呼ばれる症状になることもあります。有痛性外脛骨になってる子どもたちは本当に痛そうです…
成長と共にアーチが作られるんじゃないの?と思いますが、アーチが完全になくなっている子どもも多いのが現実です。骨の形が似るので、偏平足も似ることは考えられますが、幼児期に運動量が低下していると、偏平足になりやすい傾向にあるというデータがあります。
足の筋機能低下や、足の指をうまく使えないことも影響しているそうで、ある研究によると年長組(371人)を調査したところ足の指を全部開くことが出来た児童は、全体の1割程度だったそうです。それだけ足の機能が低下している子どもが多いということです。衝撃ですね…(汗)
子どもの足のトラブルを防ぐには…
生まれつきの外反母趾はありませんが、足の機能不全のまま成長すると偏平足や外反母趾などの問題が大きくなって現れてしまいます。そのため、子どもの足のトラブルを防ぐには、
・外で思いっきり遊ばせること
・室内では裸足で過ごすこと
・靴はサイズチェックをしっかりと
この3つをやってあげれば問題ないでしょう!(私は娘で絶賛実践中です…笑)おそらく皆さんやっていると思いますが、寒いからと言って室内でDVD+靴下は一番ダメな組み合わせです…
ニューバランスでは、つま先の部分が透明になっているサイズチェックシューズというものがあります。一目で、どのくらいゆとりがあるのか判断できるので、靴屋さんにあったら是非使ってみてください!(そしてニューバランスは履かせやすく脱がせやすいからイイデスネ!)
まとめ
生まれつきの外反母趾は考えにくく、もし、足の変形が気になるようでしたら専門機関を早めに受診しましょう。それよりも、外反母趾や偏平足にならないようにするために、裸足で過ごす習慣をつけたり思い切り外で走り回らせるようにしてみましょう。ご家族などに外反母趾傾向の人がいたら、靴選びや足の機能低下には注意しておきましょう。
外反母趾は一度変形してしまうと、元の足の形に戻ることは難しいです。矯正しても2~3割しか戻らず、足の不安定性から腰痛や肩こりなど様々な不具合をカラダに生じさせてしまうことがあります。外反母趾にならないように早めの対策をしておくことが重要です!
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